日々全力投球
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明日から仕事でぃーす。
面倒くせぇええぇえぇえぇっ!!!(こら待て社会人)
まぁ、此処で喚いた所で出勤せねばならんので潔く諦めようと思います。
明日は、とりあえず田舎に戻った数名からのお土産を楽しみにして出勤します!!(仕事しろ)
あ、拍手お礼小説変更しました!!
気付いたら微妙に連載っぽくなってましたが、これにて完結らしいです。
よろしければポチッと押してやって下さいませ!!(*- -)(*_ _)ペコリ
7月27日~8月19日掲載
もう少し、後もう少し・・・。
「新ちゃん、最近綺麗になったわね」
風呂上り、縁側に腰掛けて涼んでいた所、不意に声を掛けられて新八は目を瞬かせた。
ゆるりと視線を動かせば、其処には彼の姉であり、唯一の肉親である妙。
穏やかに微笑む彼女に対して、新八は苦笑いを浮かべた。
「綺麗になったって・・・僕は男ですよ?姉上」
弟に対してそれは可笑しいだろうと言うように問い返せば、妙はあら?と言うように一度目を瞬かせて新八の隣に腰を下ろした。
「賞賛に男も女もないわよ、新ちゃん」
「そう言うものですか?」
「そう言うものよ」
やけにきっぱりと言い切られて、それ以上言い返す事も出来ずに新八は曖昧に微笑む。
「ねぇ、新ちゃん」
「はい、何ですか?姉上」
コトリと首を傾げて言葉を続きを待っていた新八だが、妙は一つ笑みを零すと緩く首を横に振った。
「・・・やっぱり何でもないわ。湯冷めしないうちに寝なさいね」
夜風で少しだけ冷たくなった新八の髪を撫でて妙は立ち上がった。
そんな妙に不思議そうにしながらもにこりと笑って新八は頷く。
「おやすみなさい、新ちゃん」
「おやすみなさい、姉上」
すっと背筋を伸ばして自室に向かう妙を見送って、満月にしては少し満ち足りない月を見上げる。
古い住宅地と言う事もあって、月明かりを遮る地上の光りも少なく、柔らかな月光が優しく新八に降り注ぐ。
その柔らかさと優しさに、新八はふわりと微笑んだ。
無意識に月に重ねた彼の人へ・・・。
自室に戻り、既に敷いていた布団に横になった妙は小さな溜息を零した。
先程まで隣に居た弟の姿を思い出す。
綺麗になったと言う言葉に嘘は無い。
確かに、自分と同じく母親似の弟は、少年にしては柔らかく優しい容姿をしている。
今までは、少年にしては可愛らしい・・・その程度の物だった。
けれど、最近は戯れのように投げた言葉通りに綺麗になっている。
無自覚の恋をして、可愛い弟は綺麗になった・・・。
違うと否定したいのは姉として。
それを肯定するのは女として。
「新ちゃん・・・もう少し、後もう少しだけ・・・」
私だけの可愛い弟でいてちょうだいな。
心の中でだけ呟いて妙は目を閉じる。
その恋を自覚してしまえば、もう自分だけの可愛い弟ではなくなるのだからと・・・。
ブラコンなお妙さんが好きです!!!(そうかい)