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日々全力投球

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妄想と煙草で生きてますっ!!!(駄目人間めっ!!!)
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二週間ぶりの稽古は、何時もより全体的に長くやりましたぁ・・・。
二週間だけしか空いてないのに剣道・合気道は別として弓道は勘が微妙に狂うなぁーもー。
射詰め(1矢ずつ発射して、外した者から失格になり、最後まで残った者が勝者になる競技の一つ)をやったんですが、2矢目で脱落するし・・・。
結局一回も皆中(全ての矢が的に当たる事)出来ないわで本当にグダグダでしたil||li _| ̄|○ il||li
明日は弓道だけもう少し時間とって稽古しよう(ー'`ー;)ムムッ






それじゃあ!!





その背中を蹴り倒せ!!!⑪ ~笑顔~





ソファに座って、そわそわと身体を小刻みに揺らす銀時に新八は苦笑う。
壁に掛けた時計を見上げれば、普段であればすでに夕食を済ませている時刻だ。
それでもまだ神楽と閃、そして定春は戻って来ていない。
流石に心配になって来たなぁと胸の中で呟くと同時に、ガララっと立て付けの悪い玄関の戸が勢い良く開かれる音が聞こえた。


「ただいまヨー!!」


続いて元気な神楽の声も響いて、新八は知らず知らずほっと安堵の息を吐く。
お帰り!と応えを返し、出迎える為にソファから立ち上がった。
新八はチラリと銀時に視線を向けただけでそれ以上は何も言わずに、居間と廊下を仕切る戸を開ける。
その先には靴を脱ぎ捨て、定春の足を拭いてやる神楽の小さな背中。
大人しく足を拭かれる定春の向こうで、俯き加減に閃が立っていた。
足を拭いて貰い終わった定春がお礼とばかりにペロリと神楽の頬を舐めると、ノタノタとした足取りで居間に向かう。


「二人ともお帰り」
「ただいまヨ!!」


にこりと笑って新八が声を掛ければ、ニカッと笑って振り向く神楽。
一呼吸分の間を置いて、閃はやはり俯いたままでただいま戻りましたと小さく頭を下げた。


「新八ぃお腹空いてレロレロアルぅ~~」
「それ言うならヘロヘロね?」


ふらふらぁっと歩み寄ってぽすりと抱き付いて来た神楽の頭を撫でると、新八は直ぐに用意するからうがい手洗いしておいでと、何時もと変わらぬ言葉を掛けた。
はいヨ~っと、フラフラとした足取りで洗面所に向かう神楽を見送って、閃にも声を掛けようとした新八だったが、それよりも早く背後でキシリと床板が軋む音を耳で拾って開き掛けた口を閉じる。
振り返れば、死んだ魚のような目をした銀時がガシガシと頭を掻いていた。
そんな銀時の姿にふっと口元を綻ばせて、新八は何も言わずに台所に消える。
未だ靴を脱がずたたきに立つ閃と、廊下の真ん中辺りに立つ銀時。
視線は、閃が俯いてる為に合わない。
さてどうした物かと銀時が思えば、それを察したかのようなタイミングで閃は顔を上げて、次の瞬間にはブンッ!と音がしそうな勢いで頭を下げた。


「すみませんでした!!」


叫びに近い声量で謝罪されて、銀時は目を瞬かせる。
あーと声を零せば、それを掻き消すような勢いで閃は言葉を綴った。


「殴った事は謝ります。あれは、半分は八つ当たりです。けど・・・言った言葉に対しては謝りません。アレは絶対に謝れない言葉なんです」


謝る事は、それを否定する事。
あの時、銀時に叩き付けた言葉は、決して否定する訳にはいかないからこそ、閃は謝罪を拒否する。
閃の気持ちが分かるからか、銀時もうんっと頷いてしなくて良いと、やっと閃に声を掛けた。
ポンっと軽く頭を叩いて顔を上げるように促すと、見上げて来る閃にバツが悪そうに頭を掻く。


「あーその、な?俺も・・・」
「謝らなくて良いです」


悪かったなと続けかけたそれは、きっぱりとした閃の言葉に再び遮られた。
清々しいまでのきっぱりさ加減に、銀時はきょとりと目を丸くさせる。


「それは、親父に言って貰います。だから、貴方は謝らないで下さい。第一、本当に言うべきなのは俺じゃない筈でしょ?」


そう言って、閃は銀時を真っ直ぐに見詰める。
もう一度あーっと声を上げて、苦笑いのような何処か微妙な表情を浮かべた。


「・・・飯にすっか」
「はい!!」


掛けられた言葉に、閃は何時間かぶりの笑顔を見せた。





「お世話になりました」


ずだ袋を左肩に掛け、左腕で相変わらず大事そうに刀袋を抱えた閃は、上がり框に並ぶ三人とその後ろできちんとお座りをする定春に頭を下げる。
何時もより随分と遅い夕食を済ませ、片付けをする新八を手伝った閃は、明日になるのを待たずに今から帰ると告げた。
明日にした方が良いのではないかと言う新八と神楽の言葉にも緩く首を横に振り、今だからこそだと返す。
家出して来たのだから早く帰った方が良いんじゃないかと言う銀時の援護に、二人は渋々とではあるが引き下がった。
そして、先程の謝礼の言葉に繋がる。


「こっちこそ、色々手伝って貰えて助かったよ。本当にありがとう」
「私に付いて来れるとは中々だったネ。偶には遊びに来るヨロシ」


にこりと笑う二人に閃は小さく笑い返すと銀時を見上げて目を細めたが、何も言わずに軽く会釈するだけに留めた。


「それじゃ、本当にありがとうございました」


もう一度、深々と頭を下げてクルリと背を向けると玄関の戸を開ける。


「また来いよ」


今度は家出じゃなくて遊びに。
不意に投げられた言葉に肩越しに振り返って、閃はふっと口元を綻ばせた。
そっぽを向いて頭を掻く銀時の姿に。


「何時か、また・・・」


会いましょう。
囁く程の言葉を残して、静かに玄関の戸は閉められた。
カンカンっと階段を下りる音が届き、そして彼の足音は夜の雑踏に消えた。


「ちょっと寂しくなっちゃうね」
「そうアルな」


名残惜しそうに閉まった戸を見詰める二人を他所に、あっさりと背中を向けた銀時はばーかとやる気の無い声を上げる。


「万事屋に居て寂しがる暇あんのか」


分かったらさっさと風呂入って寝ろ~と続けられた言葉に、新八と神楽は顔を見合わせて二ッと悪戯っぽく笑って・・・。


「「銀(さん・ちゃん)!!今日は一緒に寝(ましょう・るアル)!!!」」


のっそりとした足取りで居間に向かう銀時の背中に飛びついた。










後書き

あ、後・・・一、話?うん、きっと何も起きなきゃ一話で終わるよ!!!多分!!!(何処まで自信がないんだ貴様!!!)
本当にもぉ・・・予定は未定と良く言ったもんですよ・・・(T▽T)アハハ!

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