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日々全力投球

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妄想と煙草で生きてますっ!!!(駄目人間めっ!!!)
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おはようございまーす」

毎朝、8時ちょうどに『万事屋銀ちゃん』にそんな声が響く・・・。

 

 

基本的な朝

 

 

トントン・・・と、広い訳でも眉を顰める程に狭い訳でもない、適度な空間を持った台所に小気味良い音。
その音の発信源は、割烹着姿の少年。
頭にはご丁寧に三角巾。
これがまた、違和感無く似合っているから驚きだ。
彼は『万事屋銀ちゃん』の一応の経営者『坂田銀時』の助手、志村新八16歳。
しかしながら、『助手』と言うのは自称である。

「さてと・・・」

中身の少ない冷蔵庫から取り出した食材を切り終えた新八は、包丁を一度置くと玄関脇にある押入れに向かった。
通常なら、無機物を入れるだけの其処は、新八の年下の同僚―神楽が寝起きする場所となっている。
ひょんな事から万事屋で住む事になったのは良いのだが、問題は寝る場所だった。
万事屋には、部屋と呼べる場所が二つしかない。
事務所兼居間と、銀時の寝起きする和室の二室。
さすがに、年頃の少女を銀時と同室にする訳にも行かず、さて困ったぞと銀時・・・ではなく新八が頭を悩ませていると、神楽は徐に押入れを開けてそれ程物の詰まって居ない事を確認すると、ココで良いネと指差したのだ。
確かに、小柄な神楽ならさほど窮屈な思いをする事はないだろうが、それはどうなんだ?と新八は眉を寄せた。
それでも、そうするしかないかと判断すると、押入れに入っていた物を一度全て取り出し、上段を空にして神楽の寝床を作ってやった。
中々悪くないネと、にひっと笑った神楽に新八も吊られて笑ったのである。

「神楽ちゃん起きて。朝だよ」

襖の木枠を軽く叩きながら声を掛けるが、中からの返事は無い。
もう一度ノックをしながら声を掛けるが、やはり返事は無かった。

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